過払い金の時効
過払い金の返還請求権は言い換えると「不当利得返還請求権」です。この不当利得返還請求権の消滅時効期間は10年となります。
そこで問題なのが過払い金返還請求権の時効はいつから進行するかということです。返済の時点から数えて10年という解釈と、取引終了時から進行して10年という解釈が対立していましたが、現在は取引終了時から進行するというものになっています。
これは平成21年に過払い金返還請求権の消滅時効は取引終了時から進行するという最高裁判決が相次いだことから、ほぼ決定付けられました。
ただ、この時効については様々な見解がありますので、そのような場合は専門家の見解も伺ってみると良いでしょう。
過払い金の請求に関しては一般的には請求する側に有利な判決がされています。法外な金利を厳格に規制した改正法の施工以降は特に過払い金の返還権利が強く主張することができます。